寒くなってくるとお風呂が気持ち良いですね。
今回はこの季節だからこそおすすめしたい「温泉」「入浴剤」「入浴方法」です。
おすすめの温泉
冬におすすめの温泉は「塩化物泉」です。
塩化物泉は海とよく似た食塩を含む塩辛いお湯で、とにかくよく温まる温泉です(温まりの湯、熱の湯と呼ばれます)
また塩が肌をコーティングする効果があるので保湿剤(化粧水)のような働きをしてくれ、いつまでもしっとりして、湯冷めもしにくいです。
どこにあるの?
塩化物泉は日本で2番目に多い温泉です。
きっと皆さんがお住まいの近くで見つかると思います。
ちなみに金沢の温泉は、ほとんどが塩化物泉です。
どうやって見つけるの?
温泉には泉質と呼ばれる温泉の種類が名前で決められています。
塩化物泉かどうかは泉質を見ますので、簡単にその見方を説明します。
泉質の書き方は大きく分けて3つ。
- 単純○○泉
- △△-□□◇泉
- 含○○-△△-□□◇泉
この中で②もしくは③で”△△“の中に「ナトリウム」、”□□“の中に「塩化物」と書かれたものが、「塩化物泉」です。
ちなみに金城温泉は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」なので塩化物泉ですね。
濃さの違い
「塩化物泉」の泉質には、その濃度を表す単語が含まれることがあります。
上の②と③の”◇“に「強塩」と書かれている場合は、すごく濃い「塩化物泉」です。
金城温泉近くの「金沢温泉 金石荘」さんは「ナトリウム-塩化物強塩泉」で、すごく濃い塩化物泉ということですね。
おすすめの入浴剤
市販の入浴剤のうち、温泉成分を似せて作った(自然由来ではない)入浴剤にも温泉と同じことが言えます。
つまり食塩を含む入浴剤が良く温まって肌の保湿効果が期待できます。
入浴剤の場合は泉質ではなく「有効成分」を見ます。
この中に「塩化ナトリウム」「塩化Na」「NaCl」といった表記があれば食塩を含む入浴剤です。
※実際に探してみるとなかなか見つかりません。その多くは「炭酸水素ナトリウム」や「炭酸ナトリウム」「硫酸ナトリウム」を主成分としています。
おすすめの入浴方法
おすすめするのは湯冷めしにくい入浴法です。
なぜ湯冷めするのか
お風呂に入ると血管が広がり血行が良くなります。
この状態がお風呂から上がってもしばらく続くため、汗の蒸発もあり体温が奪われてしまいます。これが「湯冷め」です。
身体をだましましょう
浴室から出る前に、体に水をかけて身体に寒くなったとだましてあげると良いです。
そうすることで、身体が体内の熱を奪われないようにコントロールするようになります。
水をかけるのは身体全体ではなく、手首と足首だけで構いません。
これだけでしばらく身体がほっかほかになります。
忘れてはいけないヒートショック
冬の入浴で注意すべきことにヒートショックがあります。
室温の変化などによる急激な血圧の変化で心臓に負担がかかりショック状態におちいることです。
これに関しては外部サイトをご参照の上、十分ご注意いただきたいと思います。
※ 参考文献:温泉ソムリエテキスト(平成27年版)
※ 文書中、「いらすとや」様のイラストを使用しております。 該当するイラストの著作権は「みふねたかし」様が所有されています