お風呂の温度はどのくらいが良いのだろう?

皆さんは「熱いお風呂」が好きですか?それとも「温いお風呂」?
今回はそんなお風呂の温度についてです。

超高温(45℃~48℃)

熱いお湯の「強い刺激」で身体に抵抗力を与え、体質改善免疫機能の正常化に効果があります(非特異的変調効果)。
自然治癒を目的とした、草津温泉の「時間湯」が有名です(48℃のお風呂に3分間入りますΣ(゚Д゚))。

同じく草津温泉の大滝乃湯にある「合わせ湯」には46℃の温泉があり、私も以前入ったことがありますが…いや熱すぎて入れませんでした(^▽^;)

よくテレビで見かける「熱湯風呂」はこのくらい?(…の想定ですよね)

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高温浴(42℃~45℃)

日本人が最も好む温度と言われています(私は苦手ですが…)。
50歳以上の方は43℃~44℃を好む人が多く、若い人はそれよりも2℃~5℃低い温度を好むようです。

体に対して刺激的にはたらき、自律神経の交感神経(元気のスイッチ)を刺激します。

精神、神経を高ぶらせ、心拍数が上がり血圧が上昇します。
一方、胃液の分泌を抑制する効果もあります。

東京方面の銭湯はこの温度のお風呂が多いようです。

「草津温泉」、長野県の「湯田中・渋温泉」、同じく長野県の「野沢温泉」の共同浴場は比較的高温です。
※水でうめることもできますが、共同浴場は地元の方が利用される温泉ですので、水を出しっ放しにしないなどマナーを守って利用しましょう。

温浴(39℃~42℃)

一般的な家庭や銭湯のお風呂の温度です。
適度な発汗皮膚洗浄作用により、お風呂上りに爽快感があります。

冬の寒い時期には少し低めの40℃のお湯が心地よく、自律神経の副交感神経(リラックスのスイッチ)を刺激して、精神をリラックスさせ、疲労回復寝付きやすくぐっすりと眠れるようになります。

温泉の場合は、同じ温度でもより体が温まるようです。

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微温浴(37℃~39℃)

自律神経の副交感神経(リラックスのスイッチ)を刺激し、リラックス効果が高い温度です。

精神、神経の興奮を抑え、心拍数を落とし血圧も低下します。
胃液分泌は促進される効果があります。

夏の暑い時期には38℃のお湯が心地よく、リラックス効果が高まります。

不感温浴(34℃~37℃)

熱くも冷たくもない温度です。
体温に近いため消費されるエネルギーが少なく、心拍・血圧・呼吸にほとんど影響を与えないので、長く入浴でき、心臓に不安を抱える方でも安心して入浴できます。

鎮静作用があり、精神障害、高血圧、不眠症などの改善に効果が期待できます。

温泉の場合、長く入浴できるため長い時間温泉成分を吸収できるため大きな効果が期待できます。
熱くなると成分が失われる「二酸化炭素泉」や「放射能泉」は、この温度で提供されることが多いです。

冷温浴(25℃~34℃)

水泳や水中運動に適したプールで利用される温度です。

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冷水浴(25℃以下)

水風呂や海水浴の温度です。

熱いお風呂と交互に入ることで(温冷交互浴)、血行を良くし、乳酸などの疲労物質など老廃物を体外に排出し、疲労回復が期待できます。
全身でつかると心臓に大きな負担がかかるので、足だけ入る「足湯」でも効果が期待できます。

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金城温泉は「温浴」と「微温浴」

金城温泉には、一般的な「温浴」だけでなく「微温浴」のお風呂(公衆浴場の源泉100%かけ流しは37℃~38℃)があります。

夏のこれからの時期にはとても心地よく、リラックス間違いなしです。

いろんな温度のお風呂を試したい!

お風呂の温度によって、体にいろいろな効果があるのですね。
さっそく試してみたい!」と思いますよね。

そんなお風呂屋さんを次回のブログで紹介させていただきます。お楽しみに!

※ 参考文献:温泉ソムリエテキスト(平成27年版)
※ 文書中、「いらすとや」様のイラストを使用しております。 該当するイラストの著作権は「みふねたかし」様が所有されています

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