みんなに温泉好きになってもらいたくて、温泉好きな店主むらさきが温泉ソムリエっぽく(笑)素晴らしさをお伝えします。
今回は岐阜県の「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳(やけだけ)」さんです。
奥飛騨ガーデンホテル 焼岳さん(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷)
平湯温泉や新穂高温泉など、奥飛騨温泉郷の中の温泉地「新平湯温泉」にある日帰り入浴もできるホテルです。
2階建てロープウェイで有名な新穂高ロープウェイに近い、金沢から車で2時間強のところにあります。
冬場は雪が深い地域ではありますが、国道からも近いためアクセスは問題なさそうです。
混浴のエリアがあります\(* ̄□\)
浴場がとても広く男女別の浴槽もいっぱいあるのですが、なんと混浴エリアが存在します。
みなさんは混浴を体験したことがありますか?どんなイメージですか?
女性は抵抗がある方も多いのではないでしょうか?
ここはとても入りやすく、女性にもおすすめです。
肌すべすべ温泉(炭酸水素塩泉)
料理にも使われる重層成分を多く含む温泉で、入浴すると石鹸を塗ったかのようにぬるぬるします。
皮膚の表面を滑らかにするため、つるつる美白効果があり「美人の湯」とも呼ばれます。
- 美肌の湯:皮膚の洗浄・クレンジング効果
- 清涼の湯:皮膚表面からの水分の発散を盛んにして、入浴後に清涼感を感じられる
肌しっとり温泉(塩化物泉)
お風呂に入ることで塩の成分が「パック」となり、保温効果が高いです。
またコーティング効果によって、保湿剤(化粧水)のような役目をはたしてくれます。
- 温まりの湯:塩の成分で湯冷めしにくく保湿効果が高い
- 傷の湯:殺菌効果で傷に効く
店主むらさきのおススメポイント
恥ずかしくない混浴
混浴って恥ずかしいですよね。そんな混浴でも入りやすいところもあります。
お湯が濁っている
濁っ色の温泉は体のラインが目立ちにくいので入りやすいです。
泥湯で有名な「大分県 明礬温泉 別府温泉保養ランド」や「白骨温泉 泡の湯」はどちらも濁り湯で、しかも混浴エリアにはお湯につかった状態で入れるよう工夫されています。
外から見えづらい
道路から見えるようなロケーションのお風呂は抵抗を感じますね。
「下呂温泉 噴泉池」や「新穂高温泉 新穂高の湯」は通行する人からも見えてしまうので、このような混浴は避けたほうが良いでしょう。
湯あみが用意されている(※ 「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」さんはコレ!)
「湯あみ着」というものを知っていますか?
入浴の際に身にまとうもので、裸でお風呂(温泉)に入るのに抵抗がある方のために開発されたものです。
施設によっては「湯あみ着」の着用を認めるところがあり、服を着てお風呂にはいるため抵抗なく入ることができます。
「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」さんはこの「湯あみ着」を無料レンタルされているので、すごく入りやすくおすすめです。
エメラルドグリーンの温泉
「うぐいすの湯」と呼ばれる大きな露天風呂は、エメラルドグリーンに輝き神秘的でとてもきれいな温泉です。
一般的に、エメラルドグリーンの温泉は「硫黄泉(独特な卵の腐ったニオイの温泉)」に多いのですが、ここはクロレラなどの藻が色づき、緑色に見えるようです。
お湯が流れ出る岩は、温泉成分の塊(湯の華)と藻の緑色が相まって、幻想的な色合いでとてもきれいです。
自然に囲まれたロケーション
山の緑に囲まれた露天風呂はとても開放的です。
「体と心を解放して癒される」そんな温泉です。
なぜ混浴なの?
「恥ずかしい」と感じる人が多い【混浴】ですが、なぜそんなものを造るのでしょうか?
混浴に名湯多し
一般的に混浴は「すばらしい温泉が多い」といわれます。
理由として「足元湧出」である場合があります。
温泉は、浴槽の真下から湧き出た温泉が最も鮮度がよく理想的です。
そんな「足元湧出」の温泉を造る場合、立地の浴槽は男女に分けることはすごくむずかしいです。
もうひとつの理由は「温泉の量が少ない」場合です。
すごく良い温泉でも湯量が少なければ、浴槽を新鮮な温泉で満たすことができません。
そのため、男女を分けずに浴槽を少なくして、少しの温泉を効率的に使うことができます。
開放的である
男女を分けるためには、敷居が必要になります。
川や海のそばや、大自然の中など素晴らしいロケーションの温泉の場合、その敷居が邪魔になる場合があります。
立地条件によって、敷居が造りづらい場合もあるようです。
お風呂に近くて高い位置に道路などがある場合、敷居を設けるのがむずかしいでしょう。
「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」さんも、露天風呂よりも高い位置に道路があるため、あえて混浴にしたのかもしれません。
大きな浴槽が作れる
二つに分ける必要な無いのですから、大きな浴槽もつくれますね。
「奥飛騨ガーデンホテル 焼岳」さんの露天風呂もすごく大きいです。
※ 参考文献:温泉ソムリエテキスト(平成27年版)
※ 参考文献:温泉百貨店